イングランドの20歳以上の住民のほぼ全てを対象として、2001年から2010年までの脳卒中死亡率、発症率、発症から30日以内の致死率の変化を、男女別、年代別に分析した英国Oxford大学のOlena O Seminog氏らは、全体に死亡率は低下しているが、高齢者ほど生活改善などによる発症率の低下が寄与しており、若い成人では治療法の進歩による致死率の低下の影響が大きく、発症率はむしろ増加していたと報告した。結果はBMJ誌電子版に2019年5月22日に掲載された。

 近年では、ほとんど国で脳卒中患者の死亡率は低下している。死亡率の低下をもたらす原因は、危険因子を減らすことによる脳卒中発症率のそのものの低下、治療法の進歩による致死率の低下、あるいはそれら両方に起因する可能性がある。公衆衛生的見地に立つと、発症率の低下は致死率の低下より好ましい。脳卒中後に生存している患者の障害保有率は高く、血管性認知症の発症リスクも高いからだ。

 著者らは、イングランドの全住民を対象に、脳卒中死亡率、発症率、致死率の変化を調べ、脳卒中による死亡率の減少に、発症率または致死率の変化が及ぼした影響の大き

英国の脳卒中発症率、死亡率、致死率の変化の画像

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