米国Mount Sinai医科大学のCasey Crump氏らは、スウェーデン国民を対象とした出生登録と病院登録データを照合し、1973~2014年に生まれた子どもを最長で43歳になるまで追跡し、慢性腎臓病(CKD)発症リスクを調べたところ、早産で生まれた子どもは小児期から中年期までにCKDを発症するリスクが高かった。結果はBMJ誌電子版に2019年5月1日に掲載された。

 胎児の腎形成が最も活発に起こるのは妊娠第3期であり、その間にネフロンの60%超が形成される。早産は腎臓の発達と成熟を妨げ、早産児では生涯にわたってネフロンの数が少ないことが知られている。これが、高血圧や進行性の腎疾患の発症リスクの上昇と関連づけられている。こうした知見を元に著者らは、早産児は、成人後もCKDリスクが上昇した状態にあると考えた。

 これまで、出生体重が低い(2500g未満)ことがその後のCKDリスクと関係するという報告はあったが、在胎週数とCKD発症の関係についての検討は少なく、早産で生まれた子の長期的なCKDリスクは不明だった。そこで著者らは、在胎週数が短いことと、小児期から中年期のCKDリスクの関係を検討するコホート研究を、スウェ

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