身体的に不活発であることと認知症リスクの関係は明らかになっていない。英国University College LondonのMika Kivimaki氏らは、運動不足が認知症の危険因子かどうかを検討するために、10年以上の長期追跡を行っている前向きコホート研究から個々の患者のデータを統合するメタアナリシスを行い、身体活動量が低いこととその後の認知症発症の間に有意な関係は見られなかったと報告した。結果はBMJ誌電子版に2019年4月17日に掲載された。

 身体活動レベルが低い人は糖尿病や心血管疾患を起こしやすく、これらの病気がある人は認知症を起こすリスクが高いことは知られている。運動は認知機能に好影響を与えることも報告されているが、運動が認知症やアルツハイマー病(AD)を減らすことは示されていない。また、認知症の前駆期には身体活動レベルの低下が見られることから、逆の因果関係も考慮する必要がある。そこで著者らは、逆の因果関係の影響を排除するために、認知症の発症から10年以上前から身体活動量の評価を行っていたコホート研究に注目した。

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