フィンランドHelsinki大学病院のHanna Savolainen-Peltonen氏らは、同国の全国民を対象にしたデータベースから、1999~2013年にアルツハイマー病(AD)と診断された女性全員と、条件をマッチさせたADを発症していない女性を比較するケースコントロール研究を行い、全身投与するタイプのホルモン補充療法(HRT)を長期間使用すると、ADを発症するリスクが増加していたと報告した。結果はBMJ誌電子版に2019年3月6日に掲載された。

 早期閉経によるエストロゲンの欠乏はADリスクを上昇させるという報告がある。一方、Women's Health Initiative Memory Study(WHIMS)のように、HRT使用者の方が認知症のリスクが増加していたという、矛盾するような結果も報告されている。そこで著者らは、試験デザイン、対象者の母集団、HRTのレジメンの違いなどが相反する結果をもたらす原因と考え、フィンランドの全国民を対象にした大規模データベースで、これらの条件による違いを確かめようと考えた。

 まず医療保険データベースから、1999~2013年に脳神経内科医または老年病専門医にADと診断されていた全ての閉経女性8万4739人を同定した。フィンランドではアルツハイマー病とLewy

長期のホルモン補充療法はアルツハイマー病リスクに関係するの画像

ログインして全文を読む