末期の変形性肩関節症患者に対する人工肩関節置換術は、肩関連QOLと全般的QOLを速やかに改善することが示されており、この治療の適用が急速に増えている。しかし、多様な患者集団に適用した場合の長期的な転帰は明らかではなかった。英国Oxford大学のRichard S Craig氏らは、イングランドのNHS病院で待機的人工肩関節置換術を受けた患者を長期間追跡して、再手術リスクと重篤な有害事象のリスクを評価した。その結果、これらのリスクはこれまでの想定より高く、一部の患者では利益を上回る可能性があると報告した。論文はBMJ誌電子版に2019年2月20日に掲載された。

 肩関節置換術を提案された患者は、この治療を受け入れるかどうかの判断において、生涯に渡る再手術のリスクと、重篤な有害事象のリスクを重要視する場合が多い。しかし、それらに関する確かな情報はなかった。著者らは大規模な日常診療データを対象に、再置換術と重篤な有害事象の発生率を明らかにしようと考えて、住民ベースのコホート研究を実施した。

肩関節置換術後の有害事象と再手術率を調査の画像

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