肥満の程度とその後の糸球体濾過率(GFR)の低下の関係を検討する大規模なメタ分析を行った米Kidney Health Research InstituteのAlex R Chang氏らは、BMIが25を超える人々のその後8年間のGFR低下リスクは高く、BMIが大きいほどリスク上昇は傾向を示したと報告した。結果は、BMJ誌電子版に2019年1月10日に掲載された。

 過去50年間に、肥満の有病率は世界的に上昇した。肥満は慢性腎臓病のリスクを高めることが知られているが、機序は明らかではない。複数の住民ベースの研究が、肥満は慢性腎臓病と末期腎不全の危険因子であることを示しているが、報告されていたリスクレベルはさまざまだった。その背景には、対象とした集団の違いや、行われた年代、追跡期間の違い、さらに末期腎不全の定義の違いなどがあると考えられた。

 著者らは、Chronic Kidney Disease Prognosis Consortium(CKD-PC)に参加している40カ国の研究者たちが、eGFRと臨床アウトカムの関係を調べている70以上のコホートの中から、末期腎疾患の発症率、eGFRの減少率、総死亡率などのデータを追跡している研究に参加を呼びかけた。コホート参加者の違いにより、一般成人の母集団

肥満は腎機能低下リスクを亢進させるの画像

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