ホルモン補充療法(HRT)を受けている閉経期の女性に起こり得る有害事象の1つが静脈血栓塞栓症(VTE)だ。英国Nottingham大学のYana Vinogradova氏らは、英国の一般女性のプライマリケア情報を分析し、ほぼ全てのHRT用経口薬がVTEリスクを上昇させ、最もリスクが高いのは結合型ウマエストロゲンとメドロキシプロゲステロン酢酸エステルを併用した場合であり、経皮型のHRT製剤にはVTEリスクの有意な上昇が見られなかったことを報告した。結果はBMJ誌電子版に2019年1月9日に掲載された。

 現在英国で用いられているガイドラインは、経皮HRT製剤使用者に比べ経口HRT製剤使用者の方がVTEリスクは高いと述べているが、経口HRTにはいくつもの処方があり、それぞれのVTEリスクに差があるのかどうかは明らかではないため、患者によるインフォームドチョイスは実現していなかった。

 そこで著者らは、英国の一般開業医の診療データベースであるQResearchとClinical Practice Research Datalink(CPRD)を利用して、英国の一般女性を対象とするネステッドケースコントロール研究を行い、1998~2017年に利用可能だったあらゆる種類のHRTとVTEの

ホルモン補充薬のVTEリスクはどれも同じか?の画像

ログインして全文を読む