血中の高感度C反応性蛋白質(hsCRP)値と、その後の肺癌診断の関係を検討した仏国際癌研究機関(IARC)のDavid C Muller氏らは、ネステッドケースコントロール研究を行って、現在喫煙者と過去の喫煙者では、肺癌診断に先駆けてhsCRPの上昇が見られること、上昇と肺癌診断リスクの関係は、診断前2年間に強力になることを示す結果を得て、BMJ誌電子版に2019年1月3日に報告した。

 喫煙は肺癌の原因として最もよく知られているが、癌化を仲介する要因については十分に明らかになっていない。炎症は癌の危険因子として重要だが、炎症が肺癌リスクの上昇にどの程度かかわるのかは不明だった。

 先に行われた2件のケースコントロール研究が、炎症のマーカーであるCRPの値と、現在喫煙者および過去の喫煙者の肺癌の間に正の相関関係があることを示唆していた。そこで著者らは血液中のhsCRP濃度が肺癌のリスクに関係しているか、さらにhsCRPと喫煙習慣の情報を組み合わせれば、肺癌リスクの識別能を向上させられるかについて調べることにした。

hsCRPは肺癌の診断前に上昇するの画像

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