アイルランドのプライマリケアを受診していた65歳以上の患者の診療データを4年分調べて、潜在的に不適切な処方(PIP)と入院の関係を検討した、スペインMadrid大学のTeresa Perez氏らは、対象となった患者の半分近くが毎年PIPを経験しており、入院はPIPを増加させる独立した危険因子だったと報告した。結果は、BMJ誌電子版に2018年11月14日に掲載された。

 プライマリケアで高齢患者に最適な処方、すなわち効果は最大に、害とコストは最少にする処方を実践することは容易ではない。高齢になると、処方薬の使用による有害事象リスクが上昇するにもかかわらず、処方される薬剤の数は増える。患者が入院した場合は、使用薬に変更が加わることが多く、状況はさらに複雑になる。そこで著者らは、患者の入院経験が不適切な処方を増やすという仮説を立て、アイルランドのプライマリケアデータから、65歳以上の高齢者の処方記録をScreening Tool for Older Persons' Prescription基準改訂版(STOPP2)に照合して、後ろ向きに検証することにした。

 対象は、アイルランドの一般開業医の診療所44カ所を2012〜2015年に受診した65歳以上の患者。同国の患者管理シ

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