カナダJewish General HospitalのBlanaid M Hicks氏らは、英国のプライマリケア・データベースを用いて、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)を処方された患者とアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)を処方された患者を長期追跡して肺癌リスクを比較し、ACEIの使用期間が長期になるほどARBよりも肺癌のハザード比が大きくなる傾向を示したと報告した。結果はBMJ誌電子版に、2018年10月24日に掲載された。

 ACEIの使用は、肺へのブラジキニンの蓄積やサブスタンスPの蓄積を起こすことから、長期的な使用では腫瘍の増殖と血管新生を促す可能性が指摘されている。しかし、これまでの観察研究ではACEI使用による肺癌リスク上昇には一貫性がなく、ランダム化試験は大半が小規模で追跡期間も短いため、はっきりしたエビデンスは示されていない。そこで著者らは、大規模コホートの長期追跡でACEIとARBの肺癌リスク比較を試みた。

 最初に、英国のプライマリケアデータベース(CPRD)に診療情報が登録されていた患者の中から、あらゆる種類の降圧薬を新たに開始していた18歳以上の患者を選び出した。これには、ACEI、A

ACE阻害薬がARBよりも肺癌を増やす可能性の画像

ログインして全文を読む