英国のWhitehall IIスタディのコホートを利用して、中年期から初老期までの飲酒量を調べ、その後の認知症リスクとの関係を調べた仏Paris-Saclay大学のSeverine Sabia氏らは、1週間の飲酒量が1〜14ユニットの人に比べ、非飲酒者(たまにしか飲酒しない人を含む)と、14ユニットを超える量を飲酒する人では、認知症リスクが高かったと報告した。結果はBMJ誌電子版に2018年8月1日に掲載された。

 適度な飲酒は認知症リスクを下げること、飲酒量と認知症リスクの関係は、J字型のカーブを描くことが示唆されている。しかし、これまでの研究にはいくつか欠点があった。大量飲酒者は追跡中に死亡したり離脱しやすく、認知症の診断から漏れてしまう。加齢研究の大半は、特定の時点での飲酒量を調べており、生涯の飲酒量を反映していない。認知機能にアルコールが及ぼすメカニズムが未知のままで、心血管代謝疾患も認知症リスクに関係するため、飲酒と認知症が直接関連するのかどうかが不明、などだ。

 そこで著者らは、Whitehall IIスタディのデータを利用して、飲酒量と認知症のリスクを調べることにした。この研究は、も

中年期以降の飲酒量と認知症のリスクの画像

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