1型糖尿病妊婦の血糖コントロール不良は、胎児の先天異常リスクを上昇させることが知られている。スウェーデンKarolinska研究所のJonas F Ludvigsson氏らは、1型糖尿病女性の受胎前後6カ月間のHbA1c値と生産児の先天異常リスクの関係について検討し、糖尿病ではない妊婦の子供と比較すると、HbA1cが高いほど心臓先天異常リスクが高く、6.5%未満であってもリスクは2倍以上だったと報告した。結果は、BMJ誌電子版に2018年7月5日に掲載された。

 1型糖尿病の女性が妊娠した場合、予想される最も深刻な影響は先天異常だ。糖尿病ではない母親の子に比べ、1型糖尿病の母親の子のリスクは2〜4倍になる可能性があることが報告されている。米国糖尿病学会などは妊娠初期の血糖コントロールの目標値をHbA1c6.5%未満に設定している。しかし、血糖値が目標域にコントロールできた場合の先天異常リスクと、できなかった場合のリスクがどのくらい違うのかは不明だった。そこで著者らは、1型糖尿病女性の受胎前後のHbA1cレベルと、主要な先天異常のリスクを調べるために、スウェーデンで住民ベースのヒストリカルコホート研究を計画した。

1型糖尿病妊婦のHbA1c値と先天異常リスクの画像

ログインして全文を読む