ペニシリンアレルギーの患者が細菌感染症を起こした場合、βラクタム系以外の抗菌薬が処方されることが多い。米国Massachusetts総合病院のKimberly G Blumenthal氏らは、住民ベースのコホート研究を行い、診療記録にペニシリンアレルギーが記載されている患者では、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染とClostridium difficile(CD)感染の発症率が高かったと報告した。結果はBMJ誌電子版に2018年6月27日に掲載された。

 薬剤アレルギーの中で最も多いのが、ペニシリンアレルギーだ。いったんこのアレルギーと診断されると、その後はβラクタム系よりスペクトルの広い抗菌薬が選択されることが多くなる。抗菌スペクトルの広い薬剤の不必要な処方は、MRSAのような薬剤耐性菌の出現を促し、医療関連感染であるCD腸炎のリスクを高めることが知られている。

過去のペニシリンアレルギーと感染リスクの画像

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