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BMJ誌から
バレニクリンは「無煙たばこ」をやめるのにも有効

 先進国では、喫煙可能な場所が減少する一方で、無煙たばこの使用が増加傾向にある。スウェーデンSmokers Information Centre のKarl Fagerstrom氏らは、経口禁煙補助薬バレニクリンが無煙たばこの使用をやめるためにも役立つことを明らかにした。論文は、BMJ誌2010年12月11日号に掲載された。

 北欧では、上唇と歯茎の間にはさむタイプのスヌースと呼ばれる無煙たばこの使用率が喫煙率を上回る状況になっている。わが国でもそうした輸入品を購入することができ、10年5月には国産の吸引タイプの無煙たばこも発売された。

 無煙たばこは通常のたばこに比べ害が少ないと考えられているが、実は少なからぬ無煙たばこ愛用者が、近いうちにたばこ製品の使用をすべて止めたいと考えていることを示す調査報告がある。しかし、無煙たばこの使用中止を補助する薬物療法や行動療法に関する研究はわずかしか行われておらず、使用中止を望む患者を支援する方法は確立されていない。

 そこで著者らは、無煙たばこ愛用者に対する経口禁煙補助薬バレニクリンの有効性と安全性を評価する二重盲検の多施設無作為化試験した。

 08年8月から09年7月に、新聞広告を利用して患者登録を実施。スウェーデンとノルウェーの主にプライマリケア施設で、1日に8回以上、ニコチンを含む無煙たばこを使用する18歳以上の男女で、すべてのたばこ製品の使用を止めたいと考えている人々を登録した。無煙たばこ以外のたばこ製品も使用する人、過去3カ月間に禁煙補助薬またはニコチン置換製品を使用した人は除外した。

 ベースラインで、血圧や心拍数などを測定すると共に、人口統計学的情報や医療歴、喫煙歴、無煙タバコ使用歴、唾液コチニン濃度などを調べ、修正版無煙たばこ用Fagerstromニコチン依存度テストを実施した。

 登録患者を1対1で、バレニクリン1mgを1日2回(開始用量は0.5mg1日1回とし、1週間かけて増量)または偽薬を1日2回に割り付け、12週間投与し、その後14週間追跡した。

 無煙たばこ使用中止を目的とする標準化された行動療法はないため、担当医の判断でアドバイスやカウンセリングなどの支援を行った。

 9~12週と26週時に質問票を用いて無煙たばこ使用状況を調べた。使用を中止したかどうかは、唾液のコチニン濃度を測定して確認。試験期間中のいずれかの測定時にコチニン濃度が15ng/mLを超えた患者は治療不応と判定した。

 主要エンドポイントは、治療終了前の4週(9週目から12週目まで)の間、無煙たばこを使用しなかった患者の割合に、2次エンドポイントは9週目から26週目までの間、使用しなかった人の割合に設定。安全性と忍容性も評価した。

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