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BMJ誌から
子宮頸癌検診はHPV陽性者にのみ細胞診を行う方法がベター
より高い感度で病変を検出

 世界的に子宮頸癌スクリーニングの方法が多様化している。フィンランド癌登録のAhti Anttila氏らは、細胞診のみを用いる従来の方法と、最初にヒトパピローマウイルス(HPV)DNA検査を行い、陽性者のみに細胞診を実施する従来の方法を比較し、後者の検出感度が有意に高いことを明らかにした。詳細は、BMJ誌2010年5月8日号に報告された。

 著者らは、スクリーニングへの参加を呼びかけた女性全員を5年間追跡し、最初にHPV検査(「Hybrid Capture II」を使用)を行い、陽性判定が出た女性に対して細胞診(パパニコロー塗抹細胞診)を実施する方法と、細胞診のみを用いる通常のスクリーニング法について、子宮頸癌、グレード3の子宮頸部上皮内腫瘍CIN)、上皮内腺癌の検出率を比較する無作為化試験を行った。

 フィンランド南部で03~05年に行われた集団ベースの子宮頸癌スクリーニングプログラムに沿って受検を呼びかけた30~60歳の女性5万8282人を、無作為にHPV検査+細胞診または細胞診のみに1:1で割り付けた。

 スクリーニング実施前に死亡または転居した女性と子宮頸癌歴のある女性を除く5万8076人(HPV検査+細胞診群2万9037人、細胞診のみ群2万9039人)が、スクリーニングを受ける機会を得た。実際に検査を受けたのは、それぞれ1万9449人、1万9221人だった。

 細胞診のみの受検者については、細胞診の結果がクラスIII-Vの女性には膣鏡検査と生検を行い、ボーダーライン病変が見つかった女性には12~24カ月後に再度検査を受ける強化スクリーニングへの参加を勧めた。強化スクリーニングで2~3回連続してボーダーラインと判定された患者には膣鏡検査を実施した。

 一方、HPV検査に割り付けられた女性については、DNA検査の標本採取時に細胞診用の標本も採取しておき、HPV検査の結果が陽性だった場合にのみ細胞診を実施した。HPV検査陽性で細胞診も陽性の女性には膣鏡検査と生検を実施。細胞診が陰性なら12~24カ月ごとの強化スクリーニングへの参加を勧めた。細胞診で2回以上ボーダーラインである場合、またはHPV検査の結果が3回連続して陽性の場合(細胞診の結果が陰性であっても)には膣鏡検査を紹介。HPV陰性だった患者には5年後に再度スクリーニングを受けるよう指示した。

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