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BMJ誌から
外来血圧値に相当する24時間血圧値の基準値を推定

 外来血圧で軽症高血圧の下限とされている140/90mmHgに相当する24時間血圧値(日中の値)は、136/87mmHg―。24時間血圧測定を高血圧の診断・治療の指標として用いるための基準値を、オーストラリアBaker IDI Heart and Diabetes InstituteのGeoffrey A Head氏らが推定し、BMJ誌2010年4月17日号に報告した。

 高血圧の診断と治療のためのガイドラインは外来血圧を基準として作成されているが、外来で測定された血圧は、患者の本来の血圧値と異なる場合が多い。一方、24時間血圧の有用性は認識されているが、これを診断や治療の指標として利用するための正式なガイドラインは作成されていない。

 既存のガイドラインが治療の対象とする外来血圧値に相当する24時間血圧の値はいくつになるのか。著者らは、この疑問の答えを得るために、前向きコホート研究を計画。診断に適用できる24時間血圧の指標を外来血圧との相関に基づいて推定するとともに、中等症から重症の高血圧患者であっても、外来血圧と24時間血圧が相関するのかどうかを調べることにした。

 オーストラリアの6つの州の高血圧専門11施設で、8575人を登録。これらの人々は、白衣高血圧の疑い、治療抵抗性高血圧、腎疾患のある高血圧患者、治療が必要かどうかの判断が難しい―といった理由で専門医に紹介され、24時間血圧測定が必要な患者だった。年齢、性別、BMI、人種、降圧治療の有無などの情報を得た。

 登録患者の24時間血圧のデータを収集した。2施設では7~23時を日中、23~7時を夜間とし、残りの9施設では就寝から起床までの時間を夜間、それ以外を日中としていた。

 外来血圧はほとんどの場合、医師ではなく訓練を積んだスタッフによって測定されていた。4施設では医師による測定値も記録されていた。

 24時間血圧測定の2週間以内に測定された外来血圧値を比較に使用し、ordinary least products(OLP)回帰分析により、24時間血圧値と外来血圧値の相関を評価した。

 対象となった人々の平均年齢は56歳、54%が女性で、BMIの平均は28.9、69%が降圧治療を受けていた。

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