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BMJ誌から
メトホルミンに比べSU薬は転帰不良、ピオグリタゾンは良好
9万人超の2型糖尿病患者を対象としたコホート研究の結果

 2型糖尿病の治療に用いられる経口薬のうち、メトホルミンに比べてスルホニルウレア(SU)薬は転帰不良で、ピオグリタゾンは転帰良好であることが、9万1521人を対象とした後ろ向きコホート研究で明らかになった。英London Imperial CollegeのIoanna Tzoulaki氏らが、BMJ誌電子版に2009年12月3日に報告した。

 糖尿病は、主に心血管疾患による死亡リスクを高める。経口糖尿病治療薬は広く用いられているが、一部に心血管イベントリスクを上昇させる可能性が示されている。例えば、ロシグリタゾンやピオグリタゾンについては、うっ血性心不全リスクの上昇が懸念されることが明らかになり、添付文書に黒枠警告が追加された。

 経口糖尿病治療薬の利益とリスクのバランスを慎重に見極める必要があると考えた著者らは、経口糖尿病治療薬投与と心筋梗塞、うっ血性心不全、全死因死亡のリスクの関係を調べる後ろ向きコホート研究を実施した。

 英国の一般開業医研究データベースに1990~2005年に登録された、35~90歳の2型糖尿病患者9万1521人(平均年齢65.0歳)に関する情報を抽出した。

 主要アウトカム評価指標は、初回心筋梗塞、初回うっ血性心不全、全死因死亡に設定。

 経口糖尿病治療薬は以下のように分類した。ロシグリタゾン単剤、ロシグリタゾンと他の経口糖尿病治療薬の併用、ピオグリタゾン単剤/ピオグリタゾンと他剤の併用(処方された患者が少なかったため一群にまとめた)、メトホルミン単剤、第1世代のSU薬を単剤投与(アセトヘキサミド、クロルプロパミド、トルブタミド、トラザミド)、第2世代のSU薬を単剤投与(グリピジド、グリキドン、グリメピリド、グリベンクラミド、グリクラジド)、その他の経口糖尿病薬(アカルボース、ナテグリニド、レパグリニドなど)、チアゾリジン系薬剤とインスリンを除く治療薬の併用。

 治療期間は、投与開始から治療変更まで、または投与開始からイベント発生まで、もしくは投与開始から観察期間終了までとし、それぞれ1回の治療とカウントした。

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