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BMJ誌から
青年期に肥満でヘビースモーカーだと死亡リスクは4.7倍
スウェーデンの男性4万6000人を38年間追跡したコホート研究の結果

 中年期の肥満は死亡率を2~3倍に上昇させる。では、青年期の肥満はどのような影響を与えるのだろうか。スウェーデンKarolinska大学病院のMartin Neovius氏らは、青年期の男性を38年間追跡し、ベースラインのBMI喫煙の有無がその後の死亡に及ぼす影響を調べる国家規模のコホート研究を行った。この結果、青年期の肥満と喫煙はそれぞれ死亡リスクを上昇させ、特に肥満でヘビースモーカーだった人々のリスクは、標準体重で非喫煙者だった人の4.7倍にもなることが分かった。詳細は、BMJ誌電子版に2009年2月24日に報告された。

 著者らは、青年期の肥満と喫煙がその後の死亡率を高め、それらの影響は相乗的であると仮定した。加えて、これまで複数の研究が示した低体重群における死亡リスク上昇は、喫煙により説明できる、という仮説の検証も試みた。

 分析対象としたのは、1949~51年生まれで、1969~70年に徴兵検査を受け、徴兵登録にデータが記載された男性。当時同国では、徴兵検査を免除される男性の割合は2~3%だった。

 徴兵登録のデータと、死因登録(2007年9月1日までの情報を調査)、国勢調査のデータを照合し、青年期のBMI高値、喫煙とその後の死亡率の関係を調べた。

 主要アウトカム評価指標は、1969~70年に行われた検査時のBMI(18.5未満を低体重、18.5~24.9を標準、25~29.9を過体重、30以上を肥満とした)、自己申告による喫煙の状態(非喫煙者、1~10本/日以下のライトスモーカー、10本/日超のヘビースモーカーに分類)と全死因死亡に設定、交絡因子候補として、筋力(脚伸展筋力、腕屈曲筋力、握力)、世帯の社会経済的地位、年齢で調整し、Cox比例ハザード分析を実施した。

 条件を満たした4万5920人のスウェーデン人男性(平均年齢18.7歳)を38年間追跡。内訳は、低体重が6325人(13.8%)、標準体重が3万6605人(79.7%)、過体重が2623人(5.7%)、肥満は367人(0.8%)。非喫煙者は1万8990人、喫煙者は2万6894人で、うち1万4846人がライトスモーカー、1万2048人がヘビースモーカーだった。

 170万人-年の追跡で2897人が死亡していた。内訳は、低体重群が397人、標準体重群2216人、過体重群216人、肥満群49人。

 標準体重グループを参照群とした未調整のハザード比は、過体重群が1.35(95%信頼区間1.17-1.55)、肥満群が2.25、1.70-2.98)。低体重群にはリスク上昇は見られなかった(1.04、0.93-1.15)。

 次に、全体を喫煙者と非喫煙者に分け、非喫煙者を参照群として死亡リスクを比較した。未調整ハザード比は、ライトスモーカーが1.55(1.41-1.70)、ヘビースモーカーが2.18(1.99-2.39)。死亡の絶対リスクは、非喫煙者が1万人当たり14.2(13.3-15.1)、ライトスモーカーが15.2(14.2-16.2)、ヘビースモーカーが25.5(24.0-27.0)だった。

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