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BMJ誌から
生活習慣の小さな差が脳卒中リスクに複合的に影響する
喫煙、身体活動、飲酒、野菜・果物の摂取の4項目で評価

 喫煙、身体活動、食事内容などが個々に心血管リスクに影響することは知られている。だが、それらを組み合わせた場合の影響は明らかではなかった。英国Cambridge大学のPhyo K Myint氏らは、集団ベースの前向き研究を実施し、喫煙身体活動飲酒野菜と果物の摂取の4項目のすべてについて好ましい生活習慣を身に付けている人々と比べると、これらすべてにおいて不健康な生活を送っている人々の脳卒中リスクは2.3倍になることを明らかにした。詳細は、BMJ誌電子版に2009年2月19日に報告された。

 著者らは、一般的な集団に属する男女を対象に、4項目の生活習慣の脳卒中罹患に対する影響を調べるための、集団ベースの前向き研究EPIC-Norfolk(European Prospective Investigation of Cancer-Norfolk)を行った。

 今回の研究に先駆け、著者らは、EPIC-Norfolkのデータを基に、同じ4項目の生活習慣と全死因死亡率、死因別死亡率の間に有意な関係を見い出し、報告している(PLoS Med 2008; 5: e12)。

 EPIC-Norfolkの対象となったのは、英国ノーフォーク州内の地域社会で生活する人々だ。1993~97年の時点で脳卒中または心筋梗塞歴のない40~79歳の男女2万40人(99.5%が白人)を2007年まで追跡した。

 ベースラインで、質問票を用いて医療歴と生活習慣について詳細な聞き取り調査を行った。

 著者らは、生活習慣が心血管危険因子(高血圧、高コレステロール血症、肥満など)にも関係することから、それら危険因子の影響を極力排除して、4項目の生活習慣が脳卒中に及ぼす影響を評価したいと考え、BMIや収縮期血圧、コレステロール値などに関する情報も入手した。

 社会階級については、対象者を専門職から非熟練肉体労働者までの5段階に分類、その後さらに非肉体労働と肉体労働に2分した。

 4項目の生活習慣は以下のようにスコアリングし、スコア合計(0から4)を求めた。

・喫煙習慣:現在非喫煙者を1ポイントとした

・身体活動:「不活発」と「不活発ではない」に分類し、「不活発ではない」を1ポイントとした。過去1年間の状況を尋ね、座業者の場合には1日に30分以上のサイクリングや水泳を行う場合を「不活発ではない」とした。非座業者はそうした運動の有無にかかわらず「不活発ではない」に分類した。

・飲酒量:適度な飲酒量として、1週間に1~14ユニットの摂取を1ポイントとした。1ユニットはエタノール8gに相当する(例えばグラス1杯のワイン)

・血漿中のビタミンC濃度が50μmol/L以上を1ポイントとした。この数値は、野菜と果物を1日に5皿以上摂取していることを意味する。

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