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BMJ誌から
安静時心拍数は女性でも冠イベントの予測因子
脳卒中との間には有意な関係見られず

 男性では、安静時の心拍数冠イベントの予測因子であることが示されている。ところが女性については、これまで、この関係は弱いか認められないと報告されていた。米国George Washington大学のJudith Hsia氏らは、Women's Health Initiativeに参加した閉経女性のデータを分析し、女性においても安静時心拍数が冠イベントを予測すること、一方で心拍数と脳卒中の間には有意な関係は見られないことを明らかにした。詳細は、BMJ誌電子版に2009年2月3日に報告された。

 著者らは、Women's Health Initiative(1993~98年に米国の40施設で16万1808人の閉経女性を登録)の登録女性の中から、ベースラインで心筋梗塞または脳卒中の既往、冠動脈血行再建術施行歴があった女性と、心拍数に影響を与えるβ遮断薬、ジゴキシン、非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬を使用していた女性を除いた12万9135人を対象に、前向きコホート研究を行った。

 心拍数は、橈骨動脈拍動部を触診する方法で30秒間測定し、結果に基づいて対象者を5分位群に分割した。最低5分位群が62回/分以下(3万2195人)、第二5分位群は63~66回/分(2万3213人)、第三5分位群は67~70回/分(2万4235人)、第四5分位群が71-76回/分(2万5453人)、最高5分位群は76回/分超(2万4039人)。

 心拍数、冠疾患リスク、脳卒中リスクに影響を与える可能性がある交絡因子候補として、高血圧、喫煙、カフェイン摂取、アルコール摂取、糖尿病、高コレステロール血症などに関する情報を質問票を用いて収集した。身体活動量、うつ、不安などについても自己申告により評価した。

 主要アウトカム評価指標は心血管イベントに設定し、冠イベント(心筋梗塞または冠疾患死亡)脳卒中に分けて分析した。

 安静時の心拍数が高かったのは、年齢が高い、BMIが高い、飽和脂肪摂取量が多い女性と、心血管危険因子(高血圧、糖尿病、喫煙、高コレステロール血症、うつ症状など)を持つ女性だった。反対に、身体活動量と飲酒は心拍数と負の相関を示し、ホルモン補充療法も心拍数低値と関係していた(以上はすべてp<0.001)。

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