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BMJ誌から
12歳女子生徒へのHPVワクチン接種は費用対効果が高い
英国で2008年9月から女子生徒に対するHPVワクチン定期予防接種を開始

 ヒトパピローマウイルスHPVワクチンの定期予防接種の疫学的・経済的な影響を分析したところ、12歳女子生徒へのHPVワクチン定期予防接種と18歳までのキャッチアップキャンペーンは費用対効果が高いことが示された。英健康保護局のMark Jit氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版に2008年7月17日に掲載された。

 英国では2008年9月から、12~13歳の女子生徒に対するHPVワクチンの定期予防接種を開始、さらに2009年秋から2011年秋の2年間で18歳までの少女に接種するキャッチアッププログラムを実施することが決まっている。用いられるのはGlaxoSmithKline社の2価HPVワクチン「Cervarix」だ。

 著者らは、12歳の女子生徒にHPVワクチンを広く接種する方法の費用対効果を調べるためにモデルを作成した。基本モデルでは、12歳以上の女子生徒に学校ベースの予防接種プログラムを適用すると仮定した。実際にHBVワクチンを学校ベースで接種した際のデータに基づいて、対象者の80%が3回の接種をすべて受けると考えた。

 それ以外に、接種時期を遅らせる(13歳または14歳で女子生徒に接種)、12歳で男女生徒に接種、キャッチアップキャンペーンを行って3回接種を完了した女性の割合を引き上げる、といったシナリオを用意した。

 既存のワクチンには、4価(HPV6型、11型、16型、18型を標的とする)の製品と2価(16型、18型を標的とする)のものがあるため、別個に費用対効果を調べた。

 これらのワクチンの予防効果の継続期間については、現在のところ5年以上というデータがあるのみなので、10年程度から生涯の間、と仮定した。

 また、標的とする以外の型の腫瘍形成性HPVにも部分的に有効である可能性が示されていることなどを考慮し、子宮頸部の扁平上皮癌と腺癌のほか、HPVワクチンの対象となっていないハイリスク型HPVによる子宮頸癌、子宮頸部以外のHPV関連癌(肛門、外陰、口腔咽頭の癌)、肛門性器疣疣贅(イボ)に対するワクチンの影響を推測した。

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