日経メディカルのロゴ画像

BMJ誌から
喘息を発症する小児を見分けるポイントとは
運動誘発性喘鳴とアトピー性疾患がなければリスクは小さい

 5歳未満の喘息の小児を6~11年追跡した結果、喘鳴の多くは一過性で、運動誘発性喘鳴アトピー性疾患がない場合には、その後の喘息発症リスクは小さいことが示された。英国Wythenshawe病院のPeter I Frank氏らの報告で、詳細はBMJ誌2008年6月21日号に掲載された。

 著者らは、5歳未満の小児の一過性の喘鳴と持続性喘鳴の有病率を調べ、喘息罹患の予測因子を探す試みを進めて、一般開業医が将来喘息を発症する小児を見分けるために役立つ指標を見いだそうと考えた。

 用いられたのは、国際的な喘息とアレルギーに関する調査に使用されたと同様の質問票だ。Manchester南部の一般開業医2人が受け持っている小児患者の親に回答を依頼した。質問票は、1993、1995、1999、2001、2004年の計5回郵送した。

 初回には、過去12カ月間に喘鳴が見られたかどうか尋ねた。喘鳴ありと報告された小児については、関連する4つの特徴(喘鳴のために最低でも週1回は眠れない夜がある、喘鳴が出て会話に支障がある、運動誘発性に喘鳴が見られる、過去12カ月間に4回以上喘鳴発作があった)の有無を調べた。

 初回と最終回の回答を基に、小児を喘鳴なし、後期発症喘息(初回は喘鳴なし、最終回に喘鳴あり)、持続性喘息(2回とも喘鳴あり)、一過性喘鳴(初回のみ喘鳴あり、最終回はなし)の4群に分けた。

 主要アウトカム評価指標は、親から得た呼吸器症状と、その特徴に関する情報とした。

 5歳未満を登録、6年以上追跡できた小児628人を分析対象にした。ベースラインで喘鳴があったのは201人(32%)。追跡の結果、147人(23.4%)は一過性の喘鳴、54人(8.6%)が持続性喘息と判明。なお、後期発症喘息が47人(7.5%)いた。残る380人(60.5%)は喘鳴なしに分類された。ベースラインで喘鳴があった患者のうち、後に持続性喘息と判断された小児は26.8%に留まった。

この記事を読んでいる人におすすめ