日経メディカルのロゴ画像

BMJ誌から
片頭痛薬へのステロイド併用で再発を26%抑制
疼痛軽減レベルには差はなし

 片頭痛の患者にステロイド薬を非経口投与した無作為化試験のメタ分析の結果、片頭痛治療に標準的に用いられる頓用薬とステロイド薬を併用すると、発症から24~72時間の再発リスクが26%減少することが示された。カナダAlberta大学のIan Colman氏らの報告で、詳細はBMJ誌2008年6月14日号に掲載された。

 世界的に見て、男性の6%、女性の15~17%に片頭痛歴があるといわれている。米国では、救急部門を訪れる患者の約5%が片頭痛を訴えて受診している。片頭痛の治療ガイドラインは、急性期治療にはスマトリプタンジヒドロエルゴタミンエルゴタミンクロルプロマジンプロクロルペラジンなどの適用を推奨している。これらの薬剤は中等度の症状軽減効果を示すが、片頭痛は24~72時間以内に再発することが多いため、再発を予防する治療の必要性は高い。

 炎症が発症に関与するのであれば、抗炎症薬が利益をもたらすはずだ。著者らは、文献を見る限り、重症片頭痛の急性期にステロイド薬が用いられる頻度は低いと感じ、ステロイド薬の非経口投与に焦点を絞って、急性の重症片頭痛の症状軽減と再発性頭痛の予防における有効性を調べるメタ分析を実施した。

 各種文献データベースと学会発表の記録、治療ガイドライン、臨床試験データベース、企業が持っている情報などを対象に、重症片頭痛で救急部門または頭痛専門クリニックを受診した成人患者(18歳以上)に対して、ステロイド薬静注または筋注を単独で、または標準的な頓用薬と併用した場合の効果を、プラセボまたは他の治療と比較した無作為化試験を選出した。

 主要アウトカム評価指標は、24~72時間の再発、2次アウトカムはVAS(Visual Analog Scale)に基づく疼痛の軽減と有害事象に設定した。加重平均差と相対リスクを計算した。

 条件を満たした研究は7件(患者数は738人)だった。すべてが標準的な頓用治療を併用しており、いずれも類似したプロトコルを用いてデキサメタゾンの単回投与とプラセボを比較していた。用いられた用量は、静注で10~24mg、筋注(1件の試験のみ)は15mgだった。

この記事を読んでいる人におすすめ