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BMJ誌から
C群髄膜炎菌ワクチン接種は10歳以上が効果的
抗体価を維持している割合が有意に高い

 C群髄膜炎菌ワクチンは、10歳未満での接種に比べ、10歳以降の接種の方が、約5年後に抗体価を維持している人の割合が有意に高くなることが明らかになった。英国Oxford大学のMatthew Snape氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版に2008年6月5日に掲載された。

 英国では、1999~2000年にC群髄膜炎菌ワクチン接種キャンペーンを実施。この期間中に、1~18歳の英国民全員に3種類のワクチンのいずれかを接種し、それ以降は幼児に対する予防接種スケジュールにC群髄膜炎菌ワクチンを組み込んだ。キャンペーンにより、ワクチン接種率85%超を達成、結果としてC型髄膜炎菌による髄膜炎は劇的に減少した。

 キャンペーンで接種されたワクチンのうち2つは、C群髄膜炎菌の胸膜多糖体をキャリア蛋白質であるジフテリア毒素変異体CRM197と結合した「Menjugate」と「Meningitec」。もう一つは、破傷風毒素をキャリア蛋白質として用いた「NeisVax-C」だ。

 広く予防接種をする目的は、髄膜炎感染リスクを抱えた集団の中の抗体価を適切に維持することだ。そのために、接種時期や回数について検討する必要がある。髄膜炎菌ワクチンについては、例えば2歳の幼児の場合には、抗体価の低下は早いが、9~12歳で接種した小児では接種から3年後でも抗体価は高いまま維持されたとの報告があった。しかし、それ以外の年齢で接種を受けた小児のその後の免疫の状態は明らかではなかった。

 そこで著者らは、6~15歳でC群髄膜炎菌ワクチンの接種を受け、その後約5年が経過して11~20歳になった青少年を対象に、この菌に特異的な抗体価が、ワクチン接種を受けた年齢と、接種したワクチンの接種によって異なるかどうか調べる観察研究を行った。

 オックスフォードシアとバッキンガムシアの中学校と高校22校に在学する11~20歳の健康な青少年で、6~15歳時にワクチンキャンペーンの一環として、いずれかのC群髄膜炎菌ワクチンを接種されていた987人(平均年齢14.8歳、ワクチン接種から平均4.9年経過)から10mLの血液を採取した。

 得られた血清とウサギ補体を用いて、C群髄膜炎菌に対する殺菌効果を調べた。1:8希釈でも60分後に50%以上の菌が死んでいる場合を抗体価が維持されていると判定した。また、C群髄膜炎菌の莢膜多糖体に特異的に対する特異的なIgGを、ELISAにより測定した。

 主要アウトカム評価指標は、殺菌抗体価1:8以上の小児の割合と幾何平均抗体価に設定した。

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