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BMJ誌から
安楽死法施行後の安楽死は減少―オランダの報告
持続的な深い鎮静処置を一般開業医が行うケースが増加

 2002年に一定条件下での安楽死を認める安楽死法が施行されたオランダで、安楽死および持続的な深い鎮静セデーション、苦痛を緩和する目的で患者の意識レベルを低下させる)処置の実施状況が2001年と2005年でどう変化したかを調べた結果、鎮静処置の適用が増加しており、特に一般開業医が行うケースが増えていたことが明らかになった。安楽死は2.6%から1.7%に減少していた。オランダ公衆衛生局のJudith Rietjens氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版2008年3月14日に掲載された。

 終末期医療において、苦しみながら死を待つ患者に適用できる最後の手段の一つが鎮静だ。鎮静には、断続的な適用と、死に至るまで持続的に適用する方法がある。さらに鎮静の深さについても、意識レベルを下げる程度から、無意識の状態を維持する(終末期鎮静)まで、薬で調節が可能だ。

 オランダでも、死に至るまでの間の持続的な深い鎮静は、議論の対象になってきた。緩慢な安楽死なのか、安楽死とは明確に区別されるべき緩和医療なのか。そして、終末期鎮静は倫理的に認められるかどうか。これらについては意見の一致は得られていない。

 専門家たちは、経験と文献に基づいて、患者の病気が不可逆的に進行しており、1~2週間内に死が訪れると予想できる場合には、終末期鎮静は正当と認められると述べている。さらに、ベンゾジアゼピンを第1選択とし、水分補給は利益が害を上回る場合にのみ行うこと、鎮静の前に緩和ケアの専門家に助言を求めることを推奨している。

 著者らは、持続的な深い鎮静は、実際にこうした勧告に従って行われているのか、また、安楽死の代替になりつつあるのかに興味を持ち、2001年と2005年の実施状況を比較する記述的研究を行った。2005年と2001年にオランダ統計局の死亡登録に報告された死者の中から無作為に選んだ患者の担当医に質問票を送付し、回答を依頼した。

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