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ビスホスホネート投与は女性の心房細動と心房粗動を増やさず
集団ベースの大規模ケースコントロール研究より

 ビスホスホネート(ゾレドロン酸水和物)投与は、心房細動心房粗動のリスクを上昇させないことが、集団ベースの大規模ケースコントロール研究の結果、示唆された。デンマークAarhus大学のHenrik Toft Sorensen氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版に2008年3月11日に掲載された。

 ビスホスホネートは閉経女性の骨粗鬆症治療に広く用いられているが、先ごろ、国際的多施設臨床試験で、ビスホスホネート(ゾレドロン酸水和物)の静注が重症の心房細動リスクを高めると報告された。この報告を受けて、著者らが過去に行われた試験結果を調べたところ、心房細動リスクの上昇を示す結果とそうでない結果が混在していることが判明した。そこで、データベースから情報を抽出して、女性に対するビスホスホネート投与と心房細動、心房粗動の関係を評価する研究を行うことにした。

 デンマークの人口の約30%をカバーする医療データベースから、1999~2005年に初回の心房細動と心房粗動と診断されていた1万3586人の女性の情報を得た。住民登録から、患者1人当たり5人のコントロール(年齢、性別、居住地域が同じ、計6万8054人)を選んだ。全員について、医療歴と処方歴がそろっていた。種々の交絡因子と共に、心房細動、心房粗動リスクの上昇と関連付けられている経口グルココルチコイド薬の使用に関する情報なども抽出した。

 主要アウトカム評価指標は心房細動と心房粗動の調整相対リスクに設定した。

 ケース1万3586人のうち、26.4%は心血管疾患と診断され、81.6%は心血管疾患治療薬を処方されていた。対照群ではそれらの頻度は13.4%と61.4%だった。

 ビスホスホネートの使用頻度は、ケース群、対照群共に低く、過去の使用者はそれぞれ2.1%と1.7%、入院前90日以内に処方を受けていた現在の使用者は3.2%(435人)と2.9%(1958人)だった。

 第1世代のビスホスホネート製剤であるエチドロネート(ケースの1.2%、163人)、第2世代のアレンドロネート(同1.9%、264人)の使用者の頻度は、ケース群、対照群の両群でほぼ同様だった。

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