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膣スワブを用いるクラミジア迅速検査の有用性確認
感度と特異性は良好、即日診断が可能に

 簡便、迅速で安価なクラミジア検査に対するニーズは高い。新たに開発された自己採取膣スワブを標本として用いるクラミジア・トラコマティス迅速検査は、既存の診断法と比較して、精度は良好で、途上国などでも使いやすい検査法であることが示された。英国Diagnostics for the Real World (Europe) 社のLourdes Mahilum-Tapay氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版に2007年11月30日に掲載された。

 性行為感染症のなかで最も多いのがクラミジア感染だ。性的に活発な若い女性が広く感染しており、診断と治療の遅れは子宮外妊娠や不妊を引き起こす可能性があるとともに、感染拡大をもたらす恐れもある。感染者の約8割が無症候であるとの報告もあり、スクリーニングの必要性は高い。

 現在使用できるクラミジア迅速検査は感度が低く、膣スワブを標本とすることは認められていない。英国などの先進国では、感度と特異性の高い核酸増幅法を用いた国家的スクリーニングが行われているが、結果が出るまで1~2週間を要する。一方、途上国では、セックスワーカーなどのハイリスク女性でさえも定期的なスクリーニングを受けていないのが現実だ。

 英国Cambridge大学の診断薬開発部門が新たに開発した、臨床現場で使用できる新規迅速検査は、クラミジアのリポポリサッカライドを検出するイムノアッセイで、非侵襲的に採取できる膣スワブを標本とする。結果は約30分で得られる。リソースが限られている途上国などでもスクリーニングに利用できるよう開発された。

 この検査の診断とスクリーニングにおける有用性を評価するため、著者らは、英国の3施設を受診した16~54歳の女性1349人を登録した。施設1は若者の性の健康センター(平均年齢18.5歳、723人)で、受診者の主な目的は避妊相談や生殖医療サービスを受けることだった。施設2と3は尿路生殖器クリニック(施設2、平均年齢25.4歳、419人、施設3、平均年齢27.8歳、316人)で、膣分泌物や下腹部痛などの症状を訴えて受診している患者が多かった。

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