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急性尿閉患者の1年死亡率は高い
1年以内の死亡の過半数は90日以内に発生

 初回急性尿閉で入院した患者の1年死亡率は高齢者ほど高く、85歳以上では37%に上ることが明らかになった。また、一般集団と比較すると若年群(45~54歳)の死亡率が相対的に高いことが示された。英国王立外科大学のJames N Armitage氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版に2007年11月8日に掲載された。

 急性尿閉は良性の前立腺肥大に起因することが多いが、その後の死亡率が高いことは既に複数の論文で指摘されていた。今回著者らは、イングランドNHSトラスト病院の患者情報が登録されているデータベースから、1998~2005年に45歳以上で初回急性尿閉で入院した男性患者17万6046人のデータを抽出し、死亡率を調べた。

 対象患者を、第1診断名に急性尿閉と書かれていた患者または第1診断名は良性前立腺肥大だがそれに加えて急性尿閉と書かれていた患者(特発性急性尿閉)と、これらに当てはまらないすべてのケース(誘発性急性尿閉)の2群に分類した。

 主要アウトカム評価指標は、1年死亡率と標準化死亡比(一般集団の死亡率との比)とに設定した。

 調査の結果、特発性急性尿閉患者10万67人(56.8%、平均年齢73.5歳)の1年死亡率は14.7%だった。年齢別に見ると45~54歳は4.1%だったが、85歳以上だと32.8%で、死亡率は年齢とともに上昇した。

 誘発性尿閉患者は7万5979人(43.2%、平均年齢74.5歳)。どの年齢においても特発性患者よりも1年死亡率が高かった。全体では25.3%、45~54歳では9.5%、85歳以上は45.4%だった。

 一般集団に比べ死亡率の相対的上昇が最も顕著だったのは45~54歳で、標準化死亡比は特発性患者10.0、誘発性患者23.6。最低だったのは85歳以上でそれぞれ1.7と2.4となった。

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