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女性のBMIは癌リスクと相関関係あり
英国人女性122万人対象の研究結果より

 女性を対象にした前向きコホート研究の結果、BMIが高いほど子宮内膜癌、食道腺癌などの罹患リスクおよび死亡リスクが上昇することが明らかになった。英国Oxford大学のGillian K Reeves氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版に2007年11月6日に掲載された。

 英国人女性を対象とするMillion Women Studyは、1996年から2001年にかけて50~64歳の女性122万2630人(平均年齢55.9歳)を登録し、癌罹患について平均5.4年、癌死亡について平均7.0年追跡した大規模研究だ。調査の対象は、あらゆる癌と17タイプの癌(食道の腺癌、食道の扁平上皮癌、胃癌、大腸癌、膵臓癌、肺癌、メラノーマ、閉経前乳癌/閉経後乳癌、子宮頸癌、子宮内膜癌(体癌)、卵巣癌、腎臓癌、膀胱癌、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、白血病、脳腫瘍)。追跡期間中に4万5037人が癌に罹患し、1万7203人が癌で死亡していた。

 今回の分析では、対象者をBMIに基づいて5群(22.5未満、22.5~24.9(参照群)、25.0~27.4、27.5~29.9、30以上)に分類した。過体重は25-29.9、肥満は30以上とした。

 癌の罹患率、死亡率とBMIの関係を明らかにするために、参照群に対する各BMIグループの相対リスクを求めた。居住地域、社会経済状態、初産年齢、出産児数、喫煙歴、飲酒歴、運動量、閉経からの年数、ホルモン補充療法歴で調整を実施した。

 BMIが高いほどリスクが上昇していたのは、子宮内膜癌、食道腺癌、腎臓癌、白血病、多発性骨髄腫、膵臓癌、非ホジキンリンパ腫、卵巣癌、閉経後の乳癌、閉経後の大腸癌、そしてあらゆる癌だった。逆にBMIが上昇すると相対リスクが有意に減少したのは、食道の扁平上皮癌と肺癌だった。

 喫煙が関係すると思われる腎臓癌や食道腺癌では、喫煙歴なしの女性のみを対象とするとリスクは大きくなった。BMIと死亡率の関係も、罹患率とほぼ同じだった。

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