日経メディカルのロゴ画像

エリアレビュー・腎癌
進行性腎細胞癌の集学的治療のエビデンスと実際【癌治療学会2014】
山形大学医学部腎泌尿器外科学講座教授 冨田善彦氏、近畿大学医学部泌尿器科学教室教授 植村天受氏

2014/10/03

 転移を有する腎細胞癌(mRCC)の治療では分子標的薬の導入が進み、日本では6剤が使用可能となった。治療選択肢が広がった現在、より効果が高く、より安全な集学的治療のアプローチを確立するため、エビデンスの集積が進められている。

 第52回日本癌治療学会学術集会の学術セミナー「転移性腎細胞癌における集学的治療アプローチ」(共催:ファイザー株式会社)では、最初に登壇した山形大学医学部腎泌尿器外科学講座教授の冨田善彦氏がmRCCの手術と薬物療法の考え方について解説し、続いて近畿大学医学部泌尿器科学教室教授の植村天受氏が、mRCCにおける薬物治療の基本的な考え方と実践について解説した。

分子標的薬時代の腎摘除術、有用性はPS、アルブミン・LDH値で異なる

 mRCCに対する腎摘除術(Cytoreductive Nephrectomy)については、サイトカイン時代の2件のランダム化試験で、腎摘除術が全生存期間(OS)の延長に寄与することが証明されている。ただし、すべての症例で寄与するわけではなく、PSが良好であることが重要な要素であった。

この記事を読んでいる人におすすめ