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エリアレビュー・胃癌
胃癌治療ガイドライン+αの治療方針【癌治療学会2014】
聖マリアンナ医科大学 臨床腫瘍学講座教授 朴成和氏

2014/09/19

 日本胃癌学会の「胃癌治療ガイドライン」が改訂され、2014年5月に第4版が発行された。今回の版では、推奨される治療とは別に、臨床上の重要な問題点について、Clinical questionが設けられ、臨床試験の結果などのエビデンスに基づいた回答がなされている。また9月から胃癌でもオキサリプラチンが使用可能となるなど、治療選択はさらに広がりを見せている。

 ガイドライン検討委員会作成委員で、聖マリアンナ医科大学臨床腫瘍学講座の朴成和氏は、第52回日本癌治療学会学術集会学術セミナー「現在の胃がん薬物療法-改訂版胃癌治療ガイドラインを中心に-」(共催:日本イーライリリー)で講演し、術後補助化学療法や進行再発癌に対する化学療法のエビデンスを紹介するとともに、ガイドラインに載っていない対象症例に対する治療や見解を説明した。

術後補助化学療法:プラチナ系抗癌剤による併用療法に期待

 Stage II/III胃癌を対象としたACTS-GC試験において、S-1を投与した群は手術単独群に対し有意に全生存期間(OS)を延長することが示された(ハザード比0.669)。これによりS-1単独が現在の術後補助化学療法の標準治療となっている。ただしStage別のサブセット解析の結果、Stage IIIB胃癌においては、Stage II胃癌に比べてS-1による効果は小さく、改善の余地があると指摘されていた。

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