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エリアレビュー・肺癌
日本人Del 19肺腺癌患者におけるアファチニブの意義【肺癌学会2014】
和歌山県立医科大学内科学教授 山本信之氏

2014/12/15

 エクソン19の欠失変異(Del 19)のある進行肺腺癌患者において、アファチニブの初回治療により全生存期間(OS)が有意に改善することが、アファチニブとペメトレキセド+シスプラチンを比較したLUX-Lung 3試験の日本人サブセット解析で明らかになりました。

 臨床試験において最も重要なデータはプライマリエンドポイントであり、サブセット解析はあくまでも付随的なデータです。しかしながら、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の臨床試験では、地域や医療環境によって、その成績が大きく異なってきます。その中でEGFR遺伝子変異の頻度が高く、EGFR-TKIを使い慣れている日本人でのサブセット解析は、ほかの治療のサブセット解析とは意味合いが違うだろうと思っています。

 Del 19肺腺癌に対してアファチニブの効果が高いことは、全ての患者集団でも示されていましたが、同様の結果が日本人のサブセットで確認された意義は大きく、今回の結果から、Del 19肺腺癌患者であればアファチニブを初回治療に使うことのベネフィットは大きいと思われます。

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