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エリアレビュー・多発性骨髄腫
免疫調整剤とプロテアソーム阻害剤の新知見【ASH2014】
札幌医科大学第一内科准教授 石田禎夫氏

2015/01/30

 多発性骨髄腫の研究は最近非常に注目されており、今回の米国血液学会(ASH2014)でも多発性骨髄腫のセッションは混み合い、会場に人が入りきらないほどでした。その中で特に注目されたのは、免疫調節薬(IMiDs)であるレナリドミドの維持療法で生存の改善が確認されたことです。400人を超える患者を対象とした実臨床のレトロスペクティブな解析の結果、2年以上続けたほうが生存は延長されることが示されました。

 また、レナリドミドと低用量デキサメタゾンの併用療法に第2世代プロテアソーム阻害薬であるcarfilzomibを加えることで、高い抗腫瘍効果と生存改善効果が認められることがフェーズ3試験で明らかになりました。深い寛解を得るために、この治療は最強の治療である可能性があり、新たな多発性骨髄腫の治療として大いに期待できると思います。

 さらに、新規の免疫調節薬pomalidomideと低用量デキサメタゾンの併用療法は有効であることが、欧州17カ国で実施された大規模なフェーズ3b試験で実証されました。治療歴が多く、かつボルテゾミブやレナリドミドが効かなくなった患者でも効果が認められたことはとても重要です。

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