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エリアレビュー・慢性骨髄性白血病
TKI抵抗性・不耐容のCMLで示されたボスチニブの意義【ASH2014】
秋田大学医学部血液・腎臓・膠原病内科学講座講師 高橋直人氏

2015/01/26

 第56回米国血液学会(ASH2014)では、前治療のイマチニブチに抵抗性または不耐容となった慢性期慢性骨髄性白血病(CML-CP)の患者さんを対象として、経口SRC/ABLチロシンキナーゼ阻害剤のボスチニブを評価した海外のフェーズ1/2試験から、48カ月の最新結果が発表されました。長期のフォローアップでは、まず安全性が担保されているか、そして治験で得られた治療効果が継続できているかを確認することが重要になります。

 同試験には288人が登録され、主要評価項目は24週時点の細胞遺伝学的大奏効(MCyR)率で、すでに結果が発表されています。試験治療を受けた全患者において、24 週時点のMCyR 率は31%となり、ボスチニブの有効性が示されました。安全性プロファイルも受容可能な範囲でした(Jorge E. Cortes, et al. Blood 2011;118(17):4567-4576)。

 今回発表されたのは、同試験の対象のうち、ボスチニブの投与をサードライン治療以降で受けた、CMLの中でも難治性に含まれる患者さんの解析結果です。ボスチニブが登場するまでは、このような患者さんに治療を行うことはできませんでしたが、素晴らしい結果が得られました。副作用の多くは1年目に発現し、適切なマネージメントを行えば治療を継続することが可能で、治療効果も維持できることがわかりました。

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