
今年のGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI 2014)では、切除不能大腸癌の領域における新しいエビデンスの報告は残念ながらありませんでした。既報の確認作業の報告が多かったという印象です。セカンドライン治療としてパニツムマブを検討した20050181試験や、ファーストライン治療としてセツキシマブとベバシズマブを比較して注目されたFIRE-3試験では、抗EGFR抗体薬を使用する場合、KRASだけではなく全RASの遺伝子変異を検索することの重要性が確認されました。
一方、日本の先生方からはさまざまな切り口でのユニークな発表があり、SOLA(S-1 +オキサリプラチン+ロイコボリン+ベバシズマブ)の有効性を検討したフェーズ2 試験では、素晴らしい成績が報告されました。