日経メディカルのロゴ画像

エリアレビュー・大腸癌
進行大腸癌の最適な一次治療とは?―CALGB/SWOG80405試験より【ASCO2014】
三沢市立三沢病院事業管理者 坂田優氏

2014/07/16

 今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO2014)では、大腸癌分野でインパクトの大きい発表として、KRAS変異のない進行大腸癌患者を対象にしたファーストライン治療としての化学療法+ベバシズマブと化学療法+セツキシマブとを比較した第III相試験、CALGB/SWOG80405がありました。

 また、これまで結果が発表されている、OPUS試験やCRYSTAL試験、FIRE-3試験の後解析が発表されていました。これらは、次の様々な試験や治療に結び付けようとする動きだと思います。例えば、一口にRAS野生型だと言っている中にも、新しい変異がある検体が混在しているかもしれません。今までの試験に参加した何千という症例について再解析していくことは、以前にKRAS野生型の重要性が発見されたときと同じではないかと思います。つまり、セツキシマブがなぜ効くのかを調べているうちに、偶然RASを調べてみたところ、効果と関連があることが分かりました。RASは大腸癌の発生に関係する遺伝子の重要な一つであることは分かっていましたので、今考えれば、調べていなかったことのほうが手落ちだったと思います。

 進行大腸癌はRASやBRAF、NRASの変異の有無で分けると、60%はセツキシマブが効かないグループになります。残りの60%は、今後の課題だと感じます。

この記事を読んでいる人におすすめ