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 現在、日経バイオテクの編集委員と兼務で日経ビジネスの編集委員を務めている。直近では、日経ビジネス7月12日号の「立ち向かう医療」という特集の取材チームに加わった。特集は、日経ヘルスケア編集部の協力も得て、医療現場が新型コロナウイルス感染症に翻弄されながらも、立ち向かい、乗り越え、次のパンデミックに向けた様々な改革に取り掛かろうとしている姿を描いた。本特集は日経ビジネス電子版の有料会員向けコンテンツだが、会員になっておられる方にはぜひお読みいただきたい。

 この特集で私が担当したのは、「出遅れた国産ワクチン」と題し、日本でのワクチン開発と供給が出遅れた理由に焦点を当てた部分だ。出遅れには様々な要因があるが、グローバル事業としてワクチンビジネスを手掛けているメーカーが日本になかったことが大きな要因だと考えている。

 特集記事と若干重複する部分もあるが、以下に少し述べておきたい。日本のワクチン市場が内向きに閉じていて、海外からの輸入ワクチンがなかなかスムーズに入って来れないことや、逆に日本のワクチンメーカーが日本独自の規制に基づいて製造しているために日本のワクチンを海外に展開できていないといった問題があることは2007年に厚生労働省がまとめたワクチン産業ビジョンでも指摘されていた。ワクチン産業ビジョンには、「ワクチン産業のスパイラル(連鎖)発展のメカニズム」として、国内企業が外資企業や研究開発型企業などと連携しながら、国内製造体制は確保しながら、技術移転や海外展開で収益を拡大していくシナリオが描かれている。

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