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 私は最近、「管の人」となっている。消化器担当記者として、消化器関連のネタを多く扱っているのだが、特に消化管にまつわるトピックスがよく舞い込んでくるのだ。その中でもホットなのが、腸内細菌叢。腸はもちろんのこと、胃にも腎にも肝臓にも、そして脳にまで腸内細菌叢が影響を及ぼす可能性を示す研究が国内から次々と発表されている。例えば、うつ病、多発性硬化症などの精神・神経系疾患や、慢性腎臓病といった腎疾患、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)などの肝疾患をはじめとする様々な疾患で、腸内細菌叢やその機能が変化することが示唆されており、新たな診断法や治療法が検討されている。

 とりわけユニークなのが「メタゲノム診断スマートトイレ」。東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター特任教授の植松智氏と同センター長の井元清哉氏らのグループが開発を進めている。トイレを介して、前日の飲み過ぎを指摘され、望ましい食事についてアドバイスされる──。そんな時代がもうじき到来するかもしれない。

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