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 新型コロナウイルスの流行は日常のあらゆる場面を劇的に変えてしまったが、医療機関における患者トラブルもその例外ではない。以前なら問題にならなかった患者の振る舞いが、今や感染拡大を助長しかねない「困った患者」の行動になってしまったのだ。

 その代表例が、発熱患者の受診時だ。「シリーズ◎ウィズコロナ時代の患者・職員トラブル最前線」の記事(発熱隠し受診、マスク非着用……どう対処する?)では、発熱患者の受け入れ態勢が確保できない医療機関を受診したり、時間・空間的分離のルールを守らずに受診する発熱患者、発熱を隠して受診する患者などに関して、診療を断ることの応召義務上の扱いや、訴訟対策について紹介した。発熱はごくありふれた主訴であり、昨年までは「発熱を隠した受診」などという概念自体存在しなかったことを考えると、これらが「困った患者」と捉えられてしまう現況には、コロナ禍が与えた影響の大きさを改めて痛感させられる。

 そうは言っても、発熱患者がそのまま一般の動線に入ることを許してしまえば、一般の患者や、防護服を着ていないスタッフは感染リスクにさらされる。現場での基本的な対策として、医療機関のコンサルティングを手掛けるメディヴァ(東京都世田谷区)取締役の小松大介氏は、「建物入り口で体温のチェックを常時行い、発熱者は速やかに別の動線に移すことで、決して診療スペースに入れない」ことの重要性を強調する。

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