日経メディカルのロゴ画像

記者の眼

COVID-19との同時流行と受診控えによる重症化
インフルエンザ2019/20から見えてくる懸念

 今冬のインフルエンザ診療は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との同時流行というリスクに直面する。前シーズンはインフルエンザ流行の最中にCOVID-19が発生。結果的にインフルエンザの患者数は大幅に減少した。しかし、重症化を反映する指標はむしろ高い傾向を示した。今冬の流行に向けた懸念事項の1つだ。

 図1はインフルエンザ2019/20シーズンの流行曲線だ。年末の第52週にピークに達した後、2020年第4週にいったん増加したものの、それ以降、患者数は減少の一途をたどった。例年なら年明けの1月から2月にかけてピークに達するのだが、このシーズンは3月中旬の第12週には流行の目安である定点1.0人を割り込み、流行は収束している。

図1 インフルエンザ2019/2020シーズンの流行曲線(国立感染症研究所のデータを基に編集部で作成)

この記事を読んでいる人におすすめ