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記者の眼

新型コロナのワクチンの有効性はどの程度期待できる?

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン開発が急ピッチで進められている。ワクチンは、基礎研究から非臨床試験、臨床試験、商業生産の体制整備まで、実用化までに10年以上を要することも珍しくない医薬品だ。しかし今回は、動物モデルで抗体価が上昇すれば臨床試験入りを認めたり、第1相や第2相、第3相を一部並行して進めたり、第3相で有効性、安全性が確認される前から前倒しで商業生産の体制整備を進めたりと、あらゆる手を尽くし、早いものでは1年以内に実用化させようという勢いである。

 先頭集団にある複数のワクチンは、早くも第3相臨床試験入りしている(第3相を経ずに承認されたロシアのワクチンも第3相を実施中)。その顔ぶれは、表1の通りだ。日経バイオテクの取材では、2020年9月1日時点で、第3相の概要が明らかになっているのは、欧米系の製薬企業やベンチャー企業が開発中の4品目、中国の企業や研究機関が開発中の4品目、ロシアの研究機関が開発中の1品目ということになる。

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