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患者の医療情報は医者の私物じゃないの画像

 「そんなことをキミたちが本当にできるのか?」

 等潤病院(東京・足立)の伊藤雅史理事長が初めて「CADA-BOX」の説明を聞いた際、率直な感想を担当者にぶつけた。CADA-BOXとは、患者が自分の診療情報をクラウド上に保管して、パソコンやスマートフォンでいつでも閲覧できる仕組みだ。メディカル・データ・ビジョンMDV)が提供する。

 MDVはDPC病院の診療情報を収集しているので、医療関係者には知られた存在ではある。だが、一般的な知名度はほとんどない。2016年11月に東証マザーズから東証一部に昇格したものの、社員数は220人(2018年12月末)の中小企業である。だが、夢というか、野望はでっかい。「我々はカルテを患者に返すという文化を作っている」と岩崎博之社長は真顔で言う。要するに、患者の医療情報は医師でも病院のものでもなく、(当たり前だが)患者のものだと言っているのだ。

 CADA-BOXが実現しようとしている「世界」は広い。患者は会員登録するとカードが渡される。このカードが診察券の代わりになり、CADA-BOXに対応した病院ならば全国で共通して使える。各医療機関の診療情報はすべて共

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