人工呼吸器を装着した女性患者の自宅における訪問看護。看護師が行うケアを横でじっと見ては、「前のやり方と違う!」といちいち口を挟む夫。妊娠中の看護師が訪れると、「やることはやっているんだな」とあからさまなセクハラ発言。揚げ句には「それでも看護師か」と人格否定の暴言が飛び出す。男性の理学療法士を訪問させると、今度は「何で妻の胸ばかり触るんだ」とクレーム──。

 施設の中で患者の家族がこのような暴言を繰り返せば、今の御時世、さすがに何らかの対応や注意がなされるだろう。しかし、訪問サービスの現場では、このようなケースが放置、あるいは表面化すらしないこともいまだ珍しくない。

 さらには、職員の生命に危害が及んでもおかしくないというケースも起こっている。精神障害者に対する居宅介護でホームヘルパーの到着が遅れ、刃物を右手に持った利用者が「俺は前科持ちなんだ。キレると何をするか分からないのは知っているよな」とすごむ。「患者が興奮しても10分ほどで落ち着く」との情報を事前にサービス担当者会議で得ていたヘルパーはその場から逃げることなく、幸いにも利用者をなだめ落ち着かせることができた。

 刃物を突きつけら

顕在化する在宅の暴力・ハラスメントの画像

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