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 最近では、デザイン性の高い白衣が数多く売られている。某人気テレビ番組でも医師用白衣や看護師用白衣がテーマに取り上げられ、盛り上がっていた。有名なファッションブランドやスポーツ用品メーカーが手がけた白衣もあるらしい。

 いまだに病院支給の白衣の着用を義務付ける病院もあるが、自分で購入した白衣の着用を許可している病院も増えている。ただし、病院支給の白衣以外は、ボタン欠けなどのトラブルを補償できないといった理由で、自宅での洗濯を求めるケースが多いようだ。

 実際、ある病院幹部も、「病院の規定の白衣やスクラブであれば病院負担で院内出入りの業者が洗濯するが、医師や看護師が独自に購入した白衣については、自宅で洗濯するか自己負担で院内出入りの業者に依頼している」と話す。

 この話を聞いて、病院で着用した白衣を自宅で洗濯するケースがあることに私は大変驚いた。一般に、血液や体液に触れる可能性がある場合や、耐性菌が検出されている患者に接触する場合には、マスクやエプロンなどを用いたバリアプリコーションを適用する。一方、耐性菌が検出されていない患者に対してはスタンダードプリコーションで対応する。だが、日常の病棟業務で患者の保菌状況が分からない中でケアし、後に患者が保菌者だったと知ることも珍しくはない。ウェブを検索したところ、医療機関のユニフォーム洗濯業者のウェブサイトには「白衣を自宅に持ち帰り洗濯を行うことで発生する2次感染の恐れがなくなります」と書かれていた。

 「病原菌が付着している可能性がある白衣を自宅で洗うことに、院内感染対策の観点から問題はないのか」。こんな問題意識から、白衣の洗濯を業者に依頼しなくても本当に大丈夫なのかを調べてみることにした。

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