国内外では、今日もたくさんの臨床試験が実施されている。ただし、残念ながら、あらゆる臨床試験の結果が、論文として発表されたり、公的なデータベースに登録されるわけではない。うまくいかなかった実験や失敗した臨床試験のデータであれば、なおさらのことだ。

 臨床試験の結果はどの程度開示されているのだろうか――。英University College London循環器研究所のMagdalena Zwierzyna氏らの研究グループは、2006年1月から2015年7月までに終了した低分子薬、生物学的製剤、ワクチンなど、全世界で実施された4万5620本の臨床試験について分析した結果を、2018年6月にBMJ誌に論文発表した。臨床試験の情報は、米国の臨床試験の大規模データベース(clinicaltrials.gov)、学術論文のデータベース(PubMed)、学術論文誌の引用統計などのデータベース(SCImago Journal & Country Rank)から収集された。

臨床試験結果の非開示が「よりよい医療」を妨げているの画像

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