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記者の眼

増え続ける診療所勤務医、その背景事情は?

2018/12/10
吉良 伸一郎=日経メディカル

 「最近、アンケートの回答者の中に『診療所勤務医』が多くないか?」――。編集部内で調査結果を集計していて、こんな話が出たことが何度かある。

 日経メディカル Onlineでは、コラム「医師1000人に聞きました」のほか、特集記事などで医師会員を対象としたアンケートを実施している。回答者の属性として最も多いのは病院勤務医で、大体7割程度を占める。残りはテーマにもよるが、開業医が14~15%、診療所勤務医が13~14%といった割合。以前であれば、開業医の回答数の方が診療所勤務医よりはるかに多く、勤務医が開業医と同程度になってきたのはここ数年のことだ。

 診療所の勤務医が増えていることは、普段の仕事でも感じることが多い。診療所院長の取材に伺ったところ、副院長が同席されたり、勤務医の人事管理に話が及ぶといったことはしばしばある。

 実際、全国の診療所に勤務する医師は年々増え続けている。図1は、診療所開設者、診療所勤務医数の変化を示したものだ。このうち「診療所勤務医」は診療所を主たる勤務先としている医師のことで、非常勤医も含まれる。医療法人が開設した分院の、いわゆる雇われ院長も「診療所勤務医」の扱いだ。「診療所開設者」は2010年をピークに徐々に減っているのに対し、「診療所勤務医」は2016年には3万569人と、2004年時点の約1.4倍に増えている。

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