10月13日。大阪国際会議場で開催された日本血液学会の一室は、立ち見を含む多くの聴衆が集まり、熱気にあふれていた。CD19を標的としたCAR T細胞療法薬「tisagenlecleucel」(CTL019)の再発B細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)への有効性を示した「ELIANA試験」の日本人コホートの結果が発表されたからだ(関連記事)。

 tisagenlecleucelは、世界初のCAR T細胞療法薬。CAR T細胞療法は、患者から採取したT細胞に、CD19などの標的分子に結合しやすくなるように遺伝子改変を行ってから、再び患者の体内に戻す治療法である。

 2017年8月に米国で、25歳までの再発・難治性B-ALLを対象に初めて承認され、2018年5月には米国で再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を対象に承認された。2018年8月には欧州でも、再発・難治性B-ALLとDLBCLを対象に承認された。

日本でも登場近づくCAR T細胞療法、実力は?の画像

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