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広辞苑 第7版(普通版函入)の書影
(提供:岩波書店)

 国語辞典「広辞苑」が10年ぶりに改訂され、第7版として2018年1月12日に発売された。アマゾンでベストセラーになるなど、好調に売れているようだ。

 この第7版には、約1万項目が新たに収載された。例えば「ブラック企業」は「従業員を違法または劣悪な労働条件で酷使する企業」と説明されている。

 これら新項目のうち、「説明に誤りがある」と指摘されているものが幾つかある。特に話題に上ったのが「LGBT」だ。広辞苑第7版では、LGBTを「(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの頭文字)多数派とは異なる性的指向をもつ人々。GLBT」と説明している。しかしトランスジェンダーは、身体の性と自己認識としての性が一致しない「性自認」の概念のため、性的指向とは関係ない、と指摘された。発行元である岩波書店は対応を検討中という。

 この件についての議論は専門家に譲り、ここでは私が注目した別の項目について書きたい。

 実は今回、「お薬手帳」が初めて広辞苑に収載された。お薬手帳が一部の医療機関や薬局で発行され始めたのは1990年代から。2000年度調剤報酬改定で「薬剤情報提供料1」の要件に手帳への情報記載が求められるようになり、それから約20年を経て、とうとう広辞苑デビューを果たしたことになる。

 お薬手帳は、広辞苑でこのように説明されている。

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