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身体拘束ゼロ病院の理想と現実の画像

 先日、あるテレビ番組で「認知症を有する母の妄想や暴力行為に困って病院に入院させた結果、夜に身体拘束され、認知症がさらに悪化し身体機能も低下したため、慌てて自宅に戻した」という患者家族の声が紹介されていた。2017年5月、日本で働いていたニュージーランド人の27歳男性が精神科病院で身体拘束を受けた後、深部静脈血栓症による肺塞栓症疑いで死亡した。この件が国内外で報道された後、身体拘束に関する報道が増加しており、冒頭の番組も、そうした報道の1つだった。

 激しく暴れる認知症患者を家族だけで介護することに限界があるのは確かだろう。しかし、「認知症で暴れるので病院で看てほしい」「身体拘束は許容できない」「身体機能や認知症の悪化はさせないで」「院内転倒などケガも絶対にさせないでほしい」といった家族の要望を全て叶えるのは、現状の医療提供体制ではなかなか難しい。病院側に「そのご要望は満たせないので、家で看てください」と言われてしまえば、途方に暮れるのは家族側だ。

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