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 先日、一部の大手製薬企業が製造販売するアセトアミノフェンとアスピリンが品薄になっているという記事を書いた(関連記事:カロナール細粒が10月中旬にも品薄状態にアセトアミノフェンとアスピリンが在庫切れへ)。

 事の発端は、国内大手の原薬製造業者である山本化学工業(和歌山市)の原薬供給停止だ。今年5月に和歌山県が立ち入り調査をしたところ、自社製品製造後に中国産のアセトアミノフェンを追加していたが、この工程はあらかじめ届け出ている製造方法に記載していなかったなど、複数の問題が発覚した。その結果、同社は5月24日から全製品の出荷を停止した(関連記事:アセトアミノフェン原薬メーカーが業務停止に)。

 供給停止の速報が流れた6月時点では、各製薬企業が「在庫は十分ある」と報道し、正直なところ、業界全体としてあまり危機感はなかったように思う。しかしもう秋も半ば。インフルエンザの発生も聞かれるようになり、感染症の患者が増えるシーズンが始まった。にもかかわらず、いまだ原薬供給再開の連絡はなく、とうとう「在庫切れ」の報道がなされるに至った。この状況が長引けば、他社のアセトアミノフェンも在庫切れになる可能性はある。

 そこで、国内で医療用医薬品として販売されているアセトアミノフェン製品について、山本化学工業から原薬を調達しているものの一覧表を作成し、冒頭の記事に掲載した。ここではその一部を示す。

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